2年生では、専門性の高い学習をしています。
成人看護学の授業において皮膚・排泄ケア認定看護師の講師の先生から、ストーマ(人工肛門)ケアについて学びました。教科書で学んだ内容を、実際に見て・触れて・体験することで、学生達は「なるほど!」と新しい発見がたくさんあったようです。
講師の先生が持ってきてくださったシミュレーターを使いながら、装具の貼り方や外し方、皮膚の観察などを実践的に体験しました。
初めは少し緊張気味だった学生たちも、実際に手を動かしてみてるうちに自然と笑顔に。「こうやって使うんだ!」「思ったより難しいね!」と声を掛け合いながら、楽しく学ぶ姿が印象的でした。
実際の患者さんの生活を支えるストーマケアは、看護に欠かせない大切な技術の一つです。今回の学びを通して、技術だけではなく”患者さんの気持ちに寄り添う看護”についても考えるきっかけとなりました。これからも日々の授業の中で、実際に見て・感じて・考える学びを大切にしながら、一歩ずつ成長していきます。
また、地域・在宅看護論の授業の中で、慢性呼吸器疾患看護認定看護師の講師の先生から説明とNPPV(非侵襲的陽圧喚起療法)の体験をしました。
NPPVは、呼吸がうまくできない方が自分の力だけでは酸素を取り込みにくいときに使われるもので、マスクを装着して呼吸をサポートする機器です。実際に体験してみると、最初は空気の圧にびっくりしてしまい「ちょっと苦しいかも・・・」と感じました。
患者さんにとっては、呼吸が楽になる一方で、マスクの違和感や圧迫感などの苦痛もあることを実感しました。だからこそ、実際に使うときには、患者さんの表情や声にしっかり目を向けることが大切だと感じました。
今回の体験では、業者さんにも来ていただき、在宅での機器の扱い方やメンテナンスの大切さについても教えていただきました。医療機器は「使う」だけでなく「その人らしく生活を支えるための大切な道具」であることを学ぶ貴重な時間になりました。